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ノート:

性能評価というのは、あるひとつの条件下で、他のシステムと比べて速度が上がることを示すことではない。システムの振る舞いを、さまざまな側面、例えば速度、メモリ使用量、使いやすさ、について測定することである。

多くの人が性能評価だと思っている実験は、しばしば、性能評価のために必要な多くの実験のうちの一つに過ぎない。ときには、性能評価をするために必要な実験ですらなく、単にそのシステムの使用例であることもある。例えば、拡張可能なファイルシステムを拡張して、ファイルのロックの速度を改善したら、それはそのシステムのひとつの拡張例である。ロックが速くなったことを示す実験は、その拡張例の性能を評価するための一連の実験のひとつである。けして拡張可能なファイルシステムの性能を評価するための実験ではない。